2018年11月01日

[読書]小林裕紀・兼宗進編著(2017)『コンピューターを使わない小学校プログラミング教育 "ルビィのぼうけん"で育む論理的思考』翔泳社



なぜ読もうと思ったか?



2020年からの学習指導要領改訂に合わせて、現在移行期間中になっています。
プログラミング教育が導入されるということは、特別支援学校においても同様のこととなります。

通常学校におけるプログラミング教育とは、どのように進められているのかという点について勉強したいと思い、本書を読みました。


どんな本



本書は、コンピュータを使わないプログラミング教育としての実践例が全ページカラーで解説されています。



目次は下記の通りです。

●はじめに/小林祐紀(茨城大学教育学部 准教授)
●2020年指導要領改訂と小学校教育/小林祐紀(茨城大学教育学部 准教授)
●プログラミング教育と論理的思考/兼宗進(大阪電気通信大学工学部 教授)
●リンダ・リウカス(『ルビィのぼうけん』原作者)からのメッセージ
●授業の実践例
【第3学年】
国語「心にのこったことを」
算数「3けた×2けたの筆算のしかたを考えよう」
算数「筆算のまちがいを見つけ、正しく直そう」
算数「二等辺三角形をかこう」
理科「身の回りのものを見分けよう」
音楽「はくの流れにのってリズム遊びを楽しもう」
【第4学年】
算数「いろいろな図形の特徴」
【第5学年】
国語「伝えたいことをしぼろう」
社会「日本の気候の特色」
算数「まとまりをみつけて」
学級活動「真偽クイズで個性発見! 」
【第6学年】
外国語活動「Go straight ! 」
●『ルビィのぼうけん』を知る先生たちのメッセージ


プログラミング教育の動向について分かりやすく書かれています。

そもそものプログラミング的思考の定義を引用しながら、プログラミング言語を学ぶ時間でないことを説明しています。


自分が意図する一連の活動を実現するために、どのような動きの組み合わせが必要であり、一つ一つの動きに対応した記号を、どのように組み合わせたら良いのか、記号の組合わせをどのように改善していけば、より意図した活動に近づくのか、といったことを論理的に考えていく力


コンピュータを使わないプログラミング教育のことを「アンプラグド」と言っており、本書の中では下記のような考え方を取り入れた実践が紹介されています。



●計算や作業な手順に分けて順序立てる「シーケンス」の考え方
●手順のまとまりを繰り返して実行する「ルーカの考え方
●条件によって作業を切り替える「分岐」の考え方
●ものごとをYes/Noの組み合わせで考える「真偽値」の考え方
●ものごとの性質や手順のまとまりに名前を付ける「抽象化」の考え方

その他にも、「最初から完璧なものを作らなくても、少しずつ実行して直しながら完成させていけばよい」というデバッグの考え方も体験することができました。コンピューターを使うと、文書やプログラムを何度も修正しながら作成していくことが容易に行えます。
このようなコンピューターの性質を理解して、適切に活用することも貴重な体験です。
P9


どの実践例でも事物の操作や比較などの活動を取り入れて取り組んでいます。

その中でも、特別支援学校でも使えそうだなと感じたのは、理科の条件分岐と音楽のループです。

体験を通じてという点は共通していますが、より体験の度合いが強く、現在実施されている授業の形態に近いことから、受け入れやすいのではないかなと感じました。

もちろん、本書でも指摘されている通り、プログラミング教育があっての、アンプラグドの実践なので、プログラミング教育でやっていたことがアンプラグドな実践とつながりがあることを実感できるようにしなければいけません。

では、どのように特別支援学校でプログラミング教育を実施するのかという点については、まだまだ検討が必要です。

おわりに



本書では、プログラミング教育のアンプラグドな具体的な実践例が解説されていました。

理科の電気の実験に取り組んだことがあります。
あれは、条件分岐なのかと自分の中でつながったので、他の実践例でも自分が取り組んできたものとつながるものがあるかもしれません。

プログラミング言語を覚える教育ではなく、プログラミング的思考を育てる教育と考えた時に、特別支援学校では何ができるのか?ということについて考えていきたいです。

[特別支援教育]特別支援学校における理科の授業例1 電気の実験: pmastyle
http://pmastyle.seesaa.net/article/434534650.html


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posted by pmastyle at 00:20 | Comment(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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