2018年08月08日

[読書]倉下忠憲(2018)『Scrapbox情報整理術』シーアンドアール研究所



なぜ?



Scrapboxのツールについては知っていましたが,使ったことがありませんでした。それは,Evernoteやworkflowyなどの既存のツールとは,何が違って,なぜ使うのか,どのように使い分ければ良いのだろうか?という疑問がありました。

自分自身もR-STYLEをはじめ,いろいろなブログや書籍から学んできて,ツールを使うようになりました。でも,それでも使いこなせていないのではないかというのがどこかにあります。いろいろな使い方があっていいと自分に言い聞かせていますが,中途半端になってしまっているのではないかなと思っています。

このScrapboxの本が出版されることを知ってから,なぜ知的生産の新たなツールとしてScrapboxを選んだのかということに興味を持ちました。

どんな本?



本書は,Scrapboxについての使い方を解説するとともに,現代における情報との向き合い方として倉下流情報哲学が語られています。
目次は次のようになっています。

●PROLOGUE ようこそScrapboxへ
●CHAPTER-1 Scrapboxの構成と入力方法
●CHAPTER-2 Scrapboxはネットワーク構造で情報を整理する
●CHAPTER-3 Scrapboxで知をつないでいく
●CHAPTER-4 もっと便利にScrapboxを使う
●EPILOGUE 知のコラボレーションで時代を切り開く


なぜScrapboxなのか?



Scrapboxはタグやリンクを使って,簡単にページ同士をつなげられるものです。本書では簡単に使えるWikiとも説明しています。
目次にあるように「ネットワーク構造で情報を整理する」,「知のコラボレーション」といったことが特徴です。

本書の中では,Evernoteとの使い分けについては,P122〜123の中で思い出せなかった具体例として取り上げていました。

また,書籍発売後のブログでは次のように書いています。

Evernoteに大量のノート。さてScrapboxは? – R-style https://rashita.net/blog/?p=25267

しかしながら、その「検索して見つけたい」ものの中には、「検索して見つけられればそれでよい。その間はずっとその情報は眠りについていて問題ない」というものと、「ときどき想起されてほしい」というものがあるかと思います。で、後者に関してはScrapboxに移行するのがよいと思います。(中略)私の言い方をすれば、「メモを育てる」場所として非常にうまく機能してくれるのです。


「メモを育てる」というのは著者が一貫して大事にしていました。

[読書][知的生産][evernote]倉下忠憲(2011)『EVERNOTE「超」知的生産術』C&R研究所: pmastyle
http://pmastyle.seesaa.net/article/410259700.html

[読書]倉下忠憲(2012)『Evernoteとアナログノートによるハイブリッド発想術』技術評論社: pmastyle http://pmastyle.seesaa.net/article/390179445.html

『Evernoteとアナログノートによるハイブリッド発想術』では,着想→連想→整想のプロセスでアイデアの作り方について書かれています。
Scrapboxは,リンクやタグをつけるとページ下部に関連するページがでてきます。

ネットワーク型の整理は,情報が持つ連想(つながり)をそのままの形で保存する整理だと言えるかもしれません。言い換えれば,新しい情報構造の「構築」ではなく,脳内にある情報体系の「表現」と言った方が近しいでしょう。P88
「ある情報は,それと近しい情報が利用されたときに利用される可能性が高い」。この原理は,単に関連情報を引き出しやすくするだけでなく,アナロジーやメタファーを通して,新しいアイデアの創出にも貢献してくれます。P129


連想を想起させるネットワーク型のツールが有効であり,「メモを育てる」ためのツールになっているということです。
evernoteと使い分けて,なぜScrapboxを運用するのかが分かりました。


具体的な解説から学んだこと



基礎的なところについても解説してくれます。
始めてみての疑問が解消されました。漫画のプロジェクトを作りました。漫画のタイトルと書影を1ページに一つ作り,タグをつけるというものです。

例えば,ワンピースを作った時のタグは#ジャンプ,#バトルです。
関連するページには#ジャンプ,#バトルにそれぞれ出てきますが,両方のタグが重なるドラゴンボールの場合は#ジャンプに表示されてしまいます。
#バトル,#ジャンプの順番にすると,#バトルの関連するページに表示されます。

タグにしてもリンクにしてもどの順番で作成するかで変わってくるというのは,自分がやってみてつまずいたところだったので,項目をどのように設定するかということ,どのようなタグやリンクにするかというのは大事な点だなと思います。

まとめ



本書を読んでからScrapboxを始めています。先ほど例に挙げた漫画と特別支援教育に関する実践的な技術や経験をまとめたものがあります。どちらも非公開です。

光る言葉をリンク化する 〜メモのリファクタリング実践例〜 – R-style https://rashita.net/blog/?p=25300

特別支援教育についてのプロジェクトはまだ数は多くはありませんが,アイデアの種を育て,「発見の手帳」になるような体験ができ,自分自身の考えをネットワーク化できるようにScrapboxを使っていけたらと思います。

Scrapbox研究会
https://scrapbox.io/scrapboxlab/











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posted by pmastyle at 02:00 | Comment(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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