2016年12月06日

[読書] かーそる2016年11月号


倉下忠憲さんが編集長を務めるカーソルの雑誌が発売されました。

R-STYLEのブログで合同編集の雑誌を企画している時からこの雑誌が出来上がるのを楽しみにしていました。早くに読み終わったのですが,どうも自分の頭では処理しきれず,なかなかまとまりません。

どんな本?


内容は、知的生産の技術をテーマにした雑誌であり、電子書籍だからこそできる雑誌になっています。

雑誌の特集については、大きく二部構成となっています。特集1では、脱知的生産の技術。特集2では私と知的生産の技術が組まれています。

知的生産の技術について書かれている本であるのですが、特集1と2では、書き方が変わっています。

知的生産の技術ってなんだろう?と思う方から、知的生産の技術を捉え直して自分の「知的生産の技術」を深めたい人までを幅広くカバーしています。


知的生産の技術とは?



知的生産とは梅棹忠夫さんが提唱する考え方です。梅棹忠夫さんの『知的生産の技術』によれば

頭をはたらかせて、なにかあたらしいことがら──情報──を、ひとにわかるかたちで提出すること


この知的生産の定義を受けて,そのための手段や方法として用いられるものが「知的生産の技術」になります。さらに梅棹先生は次のようにも述べています。

「これをよまれたかたがたが,その心のなかに問題を感じとって,それぞれの個性的にして普遍的な知的生産の技術を開発されるためのひとつのきっかけになれば,それでいいのである。」P19


ブログや書籍で紹介されることが多い梅棹忠夫さんの『知的生産の技術』ですが、まさに現代における知的生産の技術を取り扱ったものとして位置付けられるでしょう。

脱なのか?


脱知的生産の技術はなかなか刺激的な特集です。「脱」とありますが,知的生産の技術を否定するものではありません。それぞれの著者が述べている「脱」というものの受け止め方も異なっています。

知的生産の技術と向き合った時に,著者がどのように考えているのかをまとめられています。

倉下忠憲さんの「知的よ,サラバ」の見出しにあった「新しい時代の知的生産の技術」だったり,Go Fujitaさんの「人間の条件」にあった「知的生産の技術の進歩」の言葉の方が特集の意図を踏まえているのではないかと感じました。

しかし,「知的よ,サラバ」では,「知的生産の技術」の単語に変わる新しい言葉の模索が提案されています。知的生産の技術は,「生活に開かれたもの」であり,そうした「営みのコアには『楽しさ』が」あります。きっと知的生産の技術を求めている人はたくさんいるはずです。その言葉を知らないために,自分とは関係ないものだとして切り離されていたり,無自覚に取り入れていたりするのだと思います。考えることを追究していくことが現代において求められており,その障壁となっている「知的生産の技術」の単語からの脱却という意味では,「脱知的生産の技術」に一番近いものだと思いました。

終わりに


2016年における知的生産の技術をまとめた本として位置付けられます。知的生産の技術のこれからを考える上で貴重な1冊となっています。

電子書籍だからこそ,このニッチなテーマに迫ることができます。知的生産の技術を知らないけれども,必要としている人にどのようにアプローチするかが課題になると思います。本記事がその一端になることを期待しています。

梅棹忠夫さんの『知的生産の技術』を読まれていない方には,合わせて読んでほしいです。








[読書]梅棹忠夫(1969)『知的生産の技術』岩波新書: pmastyle http://pmastyle.seesaa.net/article/368116255.html

[読書]堀正岳・まつもとあつし(2014)「知的生産の技術とセンス 知の巨人・梅棹忠夫に学ぶ情報活用術」マイナビ新書: pmastyle http://pmastyle.seesaa.net/article/406727038.html






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